ラスコーの壁画(らすこーのへきが)

ラスコーの壁画は、フランスの南西部、先史時代の壁画や洞窟の遺跡が集中 するヴェゼール渓谷にあります。
約17000年前、旧石器時代の新人クロマニヨン人の遺跡で、洞窟の岩肌の凸凹を生かして猪や馬、牛などの動物が描かれています。
赤や黒、褐色などの彩色が施された、それらの動物は躍動感にあふれ、芸術性を感じさせます。
洞窟の奥深く、まるで人目を避けるかのように描かれ た壁画には、単なる装飾目的ではなく何か目的があったのかも知れません。
このラスコーの壁画から、洞窟の奥深くに生息した先史時代の新人に思いを寄せ、 新人類が何を考え、何を祈り、壁画を描いたかを想像して、竹一管の響きに託 してみました。 
(1980年作曲)(尺八1)