呉竹三昧(くれたけざんまい)

都会の喧噪、煩雑な日々に疲れたとき、ふと自分を振り返って見る。心落ち着く静寂感に包まれた空間で、無の境地を求めて瞑想に入る。
誰も足を踏み入れたことのない竹林には、外界の人工的な音を吸収するかのごとく、恐れさえも感じる。
時おり吹き抜ける風のざわめきに、心が揺れ動く。
そんな思いを三本の尺八で描いた作品です。 
(1989年作曲)(尺八3)