かえるのゴム靴(かえるのごむぐつ)宮澤賢治原作

和楽器に馴染みのない方にも邦楽に親しんでいただけるよう、宮澤賢治の童話「蛙のゴム靴」をもとに、語りと邦楽 で構成したものです。
3匹の仲良し蛙のうち1匹が、あこがれのゴム靴を手に入れ、他の2匹の蛙の妬みを受けて痛い目にあううちに3匹とも穴に落ち、最後には助けられるお話ですが、人間の欲望や妬み、傲慢などを蛙の世界に喩えた作品です。
登場する役柄それぞれに楽器を割り当てたテーマ、そのテーマの組み合わせ、合奏による情景の描写や、欲望、自慢、嫉妬の歌など、箏、十七絃、三絃、尺八に打楽器 を加えて、童話が愉快な音楽とともに表現できるように苦心しました。
峰山会創立25周年演奏会の記念作品として作曲し、舞台ではスライドによる挿絵を見ながらの企画としました。 
(2004年作曲)(語り、うた、箏2、十七絃1、三絃1、摺りざさら1、太鼓1、尺八4)